バイデン大統領の台湾防衛発言が失言か、あるいは、意図的なものであったかは議論が分かれている。実はバイデン大統領の台湾防衛発言は昨年8月、10月に続き、3回目。今回は特にロシアのウクライナ侵攻後だけに、単なる失言とはみなしにくい。それも台湾のお隣の日本で発せられた。筆者はバイデン大統領の個人的信条から生じた「確信犯」の発言だとみている。 バイデン大統領の発言は、アメリカの立場が中国が武力を使用するかどうかで決まり、台湾の独立を支持していないことを示した。それは、台湾をめぐる現状を維持するための強い言葉であり、中国が長年にわたって台湾に対して圧力を強めていることへの対応だとみられる。 いずれにせよ、台湾防衛を曖昧にしてきた歴代の米政権の政策からかなり踏み込んだ内容で、中国の台湾軍事侵攻を大いにけん制する狙いがあるだろう。
コメンテータープロフィール
英軍事週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」前東京特派員。コリアタウンがある川崎市川崎区桜本の出身。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。米ボルチモア市民栄誉賞受賞。ハフポスト日本版元編集長。元日経CNBCコメンテーター。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。NK NewsやNikkei Asia、Naval News、東洋経済、週刊文春、論座、英紙ガーディアン、シンガポール紙ストレーツ・タイムズ等に記事掲載。
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