解説先日の間人ガニと産地偽装をしてカニを売っていた水産会社役員の男らが逮捕された時にも書きましたが、タグを持つ漁船は限られおり、入手するにあたっての協力者の可能性を指摘しましたが、記事によると「船主の奥さんがタグを渡していた」との証言もあり、その実態が取材を通じてみえてきています。 10年ほどの長きにわたって販売されてきており、この不正行為も長く続けられてきた恐れがあります。協力者は一人だけなのか、漁船ぐるみだったのか。また産地偽装をして騙し売りをしていることを知りながら、その行為に及んでいたのかなど、今後の捜査の進展が待たれます。 いずれにしても、高級ブランドを地域一丸となり一生懸命にやっていても、産地偽装をしたり、それに協力するような地元の人がいると、傷がつくことになります。 消費者が騙し売りされる被害に遭わないように、産地の人たちの不正行為を許さない厳しい目が必要とされています。
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コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)