マルチ商法の勧誘員の多くは、相手の事情を考えずに強引に誘います。結果、相手が公務員もありますので、このケースは氷山の一角だと思います。 今回のような職員へのアンケートは大事な手法です。 勧誘員は、販売網への負担金以上のお金を手にしようと、必死になり周りの同僚、知人から誘いをかけてきます。迷惑な勧誘を受けた人がアンケートに答えれば、今回のような無許可での副業が明らかになります。それで発覚したのではないかと考えます。 心配なのは、勧誘が消防署内でも行われて蔓延することです。 過激なチームになると、販売ノルマを達成して多くのお金を手にしようと、悪質な勧誘をしますので、コロナ禍での行動制限を無視しての活動もいといません。 中には副業の域を超えて、本業以上に活動する者もいます。 もし消防士としての活動が疎かになれば、私たちの安全も脅かされる恐れもあります。ここが大事なポイントだと考えます。
コメンテータープロフィール
2001年～02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」（彩図社）は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年～2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。～元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』（清談社Publico）
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