提言(社名変更前の)ジャニーズ事務所は、10月9日にHPで以下のような声明を出しています。 「弊社は現在、被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており(略)」 被害者の男性が亡くなったのは、この4日後の10月13日でした。SMILE UP.社は、このことを重大に受け止めなければなりません。 今後、スマイル社がどこまで本気で法的措置を取るのかわかりませんが、現在も続いている誹謗中傷については、被害者の刑事告訴の手助けや民事裁判における弁護士費用の補助なども考慮する必要があるでしょう。誹謗中傷を続ける加害者の多くは、賠償金の支払い能力がない可能性もあるからです。 なお、2019年のNGT48メンバーに対する暴行事件の際にも、多くの現役メンバーに誹謗中傷が投げかけられ、複数の逮捕者が出てやっと沈静化しました。
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コメンテータープロフィール
まつたにそういちろう/1974年生まれ、広島市出身。専門は文化社会学、社会情報学。映画、音楽、テレビ、ファッション、スポーツ、社会現象、ネットなど、文化やメディアについて執筆。著書に『ギャルと不思議ちゃん論:女の子たちの三十年戦争』(2012年)、『SMAPはなぜ解散したのか』(2017年)、共著に『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』(2017年)、『文化社会学の視座』(2008年)、『どこか〈問題化〉される若者たち』(2008年)など。現在、NHKラジオ第1『Nらじ』にレギュラー出演中。中央大学大学院文学研究科社会情報学専攻博士後期課程単位取得退学。 trickflesh@gmail.com