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白河桃子

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相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

報告

見解選択的夫婦別姓は、30年前から議論されています。1996年には法務省法制審議会が導入することを決める答申を出していますが、議論さえまともにできないのは、一部の与党勢力が強い反対を示しているからです。 国民の意見としては内閣府調査の2倍の7千名の調査を早稲田大学がやっており賛成が7割「自分以外の他の夫婦も同姓であるべきだ」と考える人は約14%にとどまるという結果になりました。 自分の姓を自ら決めたいというのはアイデンティティの問題ですが、経済界からも賛成を推し進める声が無視できない大きさになっています。女性のキャリアの継続、変更にかかる時間的コスト、特に経営者としての登記の費用など。 コストが大きくなる一番の理由は、ネット社会になり、あらゆるところに自身の名前と紐づいた記録があり、それを全部変える手続きが非常に膨大になるということです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 門倉貴史

    エコノミスト/経済評論家

    見解政策コストの観点から見れば、現在認められている(夫婦同姓のもとでの)旧姓の通称使用の拡大よりも、選択…続きを読む

  • 太田康広

    慶應義塾大学ビジネス・スクール教授

    補足通称利用で、通称とパスポート名義とが違う場合、外国では大変なトラブルになる。それだけのトラブルを経験…続きを読む

コメンテータープロフィール

白河桃子

相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

東京生まれ、慶応義塾大学。中央大学ビジネススクール MBA、少子化、働き方改革、ジェンダー、アンコンシャスバイアス、女性活躍、ダイバーシティ、働き方改革などがテーマ。山田昌弘中央大学教授とともに19万部超のヒットとなった著書「婚活時代」で婚活ブームを起こす。内閣府「男女共同参画重点方針調査会」内閣官房「第二次地方創生戦略策定」総務省「テレワーク普及展開方策検討会」内閣官房「働き方改革実現会議」など委員を歴任。著書に「ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち」「御社の働き方改革、ここが間違ってます!」「『逃げ恥』にみる結婚の経済学」「女子と就活」「産むと働くの教科書」など多数。

白河桃子の最近のコメント

  • 白河桃子

    相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

    見解この「選択的夫婦別姓」への賛否は今回の総裁選における「踏み絵」のような役割を果たしています。自民党の…続きを読む

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  • 白河桃子

    相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

    見解男女賃金格差が大きな都道府県は、独身男性が多くなるという内閣府の資料があります。地方の独身男女がアン…続きを読む

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