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小林真一郎

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

報告

解説円安進行や取引が新年相場入りしたことが買い材料となり、日経平均株価はザラ場で一時4万398円台まで上昇しました。電機機械、自動車など円安メリットを受ける業種に加え、素材、金融、小売など幅広い業種で上昇しており、ほぼ全面高の展開です。本日発表された11月労働力調査で雇用情勢が良好な状態にあることが示されるなど、国内景気の緩やかな持ち直しが続いていることや、日本銀行が利上げに対してハト派的な姿勢を示していることなども、株価にとってはプラス材料となっています。 新年入り後は、トランプ次期大統領の政策の行方など不確定要素が多く、波乱含みの展開が予想されます。一方、国内の株式取引は30日の大納会後は1月6日の大発会まで休場となりますが、この間、海外市場ではクリスマス休暇が明け、元日を除いて通常の取引が行われます。このため、海外市場で何か大きな動きがあっても日本では対応ができないため注意が必要です。

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コメンテータープロフィール

小林真一郎

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

90年3月一橋大学社会学部卒、同年4月日本長期信用銀行(現SBI新生銀行)入行。外資系資産運用会社を経て99年12月三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。以来マクロ経済/金融調査を専門とし、現在は国内経済を統括。東京外国語大学非常勤講師(2003年度~2011年度)、参議院客員調査員(2005年9月~)。BSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」・日経CNBC「昼エクスプレス」レギュラーコメンテーター、NHK、民放テレビ各局への出演、日本経済新聞など有力紙、専門誌への寄稿多数。ESPフォーキャスト調査、2018/2020/2021/2023年度優秀フォーキャスター。

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