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小林真一郎

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

報告

解説鉱工業生産指数は、前月比2.3%減と生産計画の同2.2%減とほぼ同じ結果となり、経産省試算値の同4.1%減を上回りました。コンベアなどの汎用・業務用機械や航空機用の部品などが増加したものの、半導体製造装置などの生産用機械、自動車などが減少し、全体としては2カ月ぶりの減少です。製造業の生産活動は、均してみると横ばい圏内での動きが続いています。 生産計画では、生産用機械や自動車を中心として、12月に前月比2.1%増、1月に同1.3%増と増加が続く予想となっていますが、12月の経産省試算値では同0.3%減が見込まれています。10~12月期は前期比プラスに転じる可能性が高そうですが、内外需ともに力強さに欠ける中で、実際には横ばい圏内での動きが続く可能性が高そうです。中でも電子部品・デバイスや鉄鋼、化学といった素材業種の生産が不振となっており、生産の本格的な回復にはもう少し時間がかかりそうです。

コメンテータープロフィール

小林真一郎

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

90年3月一橋大学社会学部卒、同年4月日本長期信用銀行(現SBI新生銀行)入行。外資系資産運用会社を経て99年12月三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。以来マクロ経済/金融調査を専門とし、現在は国内経済を統括。東京外国語大学非常勤講師(2003年度~2011年度)、参議院客員調査員(2005年9月~)。BSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」・日経CNBC「昼エクスプレス」レギュラーコメンテーター、NHK、民放テレビ各局への出演、日本経済新聞など有力紙、専門誌への寄稿多数。ESPフォーキャスト調査、2018/2020/2021/2023年度優秀フォーキャスター。

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