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清水英斗

清水英斗

認証済み

サッカーライター

報告

見解「『正義』という言葉が正しかったかどうか分からない」という点について。避けたほうがいい言葉です。 よく言われることですが、戦争という悪でさえ、起こしている当人は自分を正義だと思っています。ブレーキの利かない人は、自分を正義と確信していることが多い。コロナ禍の数々のトラブルもそう。全員が自分を正義だと思っている。何なら今回、町田や筑波大に過剰な誹謗中傷を浴びせる人々も、自分を正義だと思っています。 正義ほど怖いものはない。「正義」という言葉は他者に対して何の説得力もないし、正義対正義の歯止めの利かない争いにガソリンを注ぐだけ。 今は社会的にそういう認識が広がっているので、今回の一件でも、町田や黒田監督に理解を示す中立の関係者やファンのSNSでさえ、「正義」という言葉には眉をひそめたり、遺憾、心配を示す声を多く見かけました。 強すぎる言葉なので、少なくとも対外的には言わないほうがいいです。

コメンテータープロフィール

1979年12月1日生まれ、岐阜県下呂市出身。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。新著『サッカー観戦力 プロでも見落とすワンランク上の視点』『サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術』。既刊は「サッカーDF&GK練習メニュー100」「居酒屋サッカー論」など。現在も週に1回はボールを蹴っており、海外取材に出かけた際には現地の人たちとサッカーを通じて触れ合うのが最大の楽しみとなっている。

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