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重見大介

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産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

報告

解説受験と生理の問題は昔から存在していましたが、社会的にスポットライトが当たってきたのはようやく最近になってから、という印象を持っています。 企業には生理休暇という法定休暇があるのに、学生にはないというのも歪さだと感じます。 記事内で紹介されている最近のアンケート調査では、 ・ピル処方による生理日調整をする ・婦人科を受診して、相談する と医療機関で対処している学生は3〜5%と非常に少ないことが示されています。 もちろん月経の排出についてはナプキンや月経カップなどで対策できる部分もありますが、そもそもの月経随伴症状の軽減や、生理日をずらすということが医療として可能であり、これが非常に効果的であることはもっと周知されてほしいと思います。 なお、保護者からホルモン剤の使用に関する懸念を持たれることも少なくありませんが、初経後は安全に使用できることがわかっていることを普段お伝えしています。

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  • 稲葉可奈子

    産婦人科専門医 / 医学博士

    補足生理やPMSがしんどい方は、受験の時に生理がかぶらないようにしたいのはもちろん、普段の毎月の生理でし…続きを読む

コメンテータープロフィール

重見大介

産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

「産婦人科 x 公衆衛生」をテーマに、女性の身体的・精神的・社会的な健康を支援し、課題を解決する活動を主軸にしている。現在は診療と並行して、遠隔健康医療相談事業(株式会社Kids Public「産婦人科オンライン」代表)、臨床疫学研究(ヘルスケア関連のビッグデータを扱うなど)に従事している。また、企業向けの子宮頸がんに関する講演会や、学生向けの女性の健康に関する講演会を通じて、「包括的性教育」の適切な普及を目指した活動も積極的に行っている。※記事は個人としての発信であり、いかなる組織の意見も代表するものではありません。

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