「大人のための性教育」知っておきたい3つのこと #専門家のまとめ
近年では、「日本では性教育が不十分である」という認識が徐々に広がり、性教育に関する報道や特集記事も増えてきているように感じます。
今回はYahoo!ニュース オリジナル特集「#性のギモン」から、「大人のための性教育」として知っておきたい3つのことをお伝えします。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
それでは、3つの「性教育として知っておきたいこと」を解説します。
(1) 求められているものは「包括的な性教育」
生きていく上で誰にとっても大切で必要なものは「包括的な性教育」です。これは、国際的に広く認知・推進されている「性に関する知識やスキルだけでなく、人権やジェンダー観、多様性、幸福などを学ぶ」ものです。
(2) 正しく知識を持っておけば防げる辛さや病気がある
例えば、「生理が重い」に対して「女性なら我慢するもんだ」「昔からみんな耐えてきた」という考えは不適切です。「生理が本人にとって重い」のであれば「月経困難症」という疾患だと考えられ、もし子宮内膜症のような病気が潜んでいた場合には将来の不妊症を招くこともあります。
(3) 適切な性教育は子どもたちを守るためにも必要不可欠
包括的性教育には「子どもの身を守るための知識やスキル」が多く含まれています。人にされたらおかしい行為を知っておく、はっきり嫌だと言えること、いざという時に頼れる関係性を作っておくなどが該当します。
ただ、被害を真になくすには社会全体に浸透する必要があるのです。
自分も家族も他者も守れるよう「大人のための性教育」が広まってほしいです。