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重見大介

重見大介認証済み

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産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

報告

補足2024年の東京都の梅毒の患者報告数が3748人となり、1999年の現行の統計開始以来、最多だった前年をさらに上回ったとのことです。2023年からかなり患者数が増えてきており、都市部だけでなく全国的に感染拡大しています。 男女で年代のピークが異なり、女性は20代が突出し、男性は20代から40代で多いようです。 梅毒の主な感染経路はは性行為です。挿入を伴う性行為だけでなく、口や肛門の粘膜からでも感染し、コンドームは重要ですが完全には防げません。非常に多彩な症状が現れることが特徴です。 また、妊娠中の母から子への感染(先天梅毒)もあります。感染した母親からの胎児へ感染リスクは約60~80%とされ、未治療だと感染リスクが高いです。流産や死産、先天異常の原因になります。 予防はもちろん、早期発見が重要です。交友関係や症状などで、気になったらぜひ保健所等で早急に検査を受けてください。

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    産婦人科専門医 / 医学博士

    補足梅毒はここ数年増加の一途で、2024年も過去最多となりました。 よく「不特定多数の」や「SNSによる…続きを読む

コメンテータープロフィール

重見大介

産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

「産婦人科 x 公衆衛生」をテーマに、女性の身体的・精神的・社会的な健康を支援し、課題を解決する活動を主軸にしている。現在は診療と並行して、遠隔健康医療相談事業(株式会社Kids Public「産婦人科オンライン」代表)、臨床疫学研究(ヘルスケア関連のビッグデータを扱うなど)に従事している。また、企業向けの子宮頸がんに関する講演会や、学生向けの女性の健康に関する講演会を通じて、「包括的性教育」の適切な普及を目指した活動も積極的に行っている。※記事は個人としての発信であり、いかなる組織の意見も代表するものではありません。

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