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稲葉可奈子

稲葉可奈子認証済み

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産婦人科専門医 / 医学博士

報告

補足梅毒はここ数年増加の一途で、2024年も過去最多となりました。 よく「不特定多数の」や「SNSによるマッチングアプリが」と言われますが、 風俗利用者・従事者は男女ともに梅毒患者さんの約4割で、 特定のパートナーしかいない方でも梅毒に感染しているのが現状です。 梅毒は症状に気づきにくいので、 気づかないうちに感染を広めている可能性もあるのと、 梅毒と知っていながら、性交渉している方がいるためです。 梅毒感染者の捕捉率は12-25%で、実際には報告数の4倍以上の感染者がいる可能性があります。 梅毒は治療できる病気です。 何度も伝えてますが、大事なのは、 梅毒とわかったら、治療をすること、うつした/うつされたかもしれない人に必ず連絡をすること、 その人も必ず検査をして、陽性なら治療をする、うつした/うつされたかもしれない人に必ず連絡をする。 あと、気になる方は一度検査してみましょう。

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  • 重見大介

    産婦人科専門医 / 公衆衛生学修士 / 医学博士

    補足2024年の東京都の梅毒の患者報告数が3748人となり、1999年の現行の統計開始以来、最多だった前…続きを読む

コメンテータープロフィール

京都大学医学部卒業、東京大学大学院にて医学博士号を取得、双子含む四児の母。産婦人科診療の傍ら、病気の予防や性教育、女性のヘルスケアなど生きていく上で必要な知識や正確な医療情報とリテラシー、育児情報などを、SNS、メディア、企業研修などを通して発信している。また、子宮頸がん予防やSRHRの推進など社会活動も行っている。 みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト 代表 / みんリプ!みんなで知ろうSRHR 共同代表/メディカルフェムテックコンソーシアム 副代表

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