Yahoo!ニュース

斎藤秀俊

斎藤秀俊認証済み

認証済み

水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

報告

補足「ライフジャケットは着用していた」  ライフジャケットなるものを着装していたということですが、ここはどのような種類の浮力補助具を着装していたのか、そしてその着装方法は正しかったか、水に落ちた時の取り扱いが正しかったか、これから検証されていくかと思います。  救命とかライフとかという単語が、命を救ってくれる道具のように勘違いしがちですが、救命胴衣とかライフジャケットとかいうものの工業製品としての目的はあくまでも浮力補助であります。  補助された浮力によって呼吸が確保できるかどうかは、身につけている装備や服装の密度やバランスあるいは水の密度によって決まってきますので、トータルの装備として適切な浮力補助具を着装しなければなりません。

コメンテータープロフィール

斎藤秀俊

水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

ういてまて。救助技術がどんなに優れていても、要救助者が浮いて呼吸を確保できなければ水難からの生還は難しい。要救助側の命を守る考え方が「ういてまて」です。浮き輪を使おうが救命胴衣を着装してようが単純な背浮きであろうが、浮いて呼吸を確保し救助を待てた人が水難事故から生還できます。水難学者であると同時に工学者(材料工学)です。水難事故・偽装事件の解析実績多数。風呂から海まで水や雪氷にまつわる事故・事件、津波大雨災害、船舶事故、工学的要素があればなおさらのこのような話題を実験・現場第一主義に徹し提供していきます。オーサー大賞2021受賞。講演会・取材承ります。連絡先 jimu@uitemate.jp

斎藤秀俊の最近のコメント