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斎藤秀俊

斎藤秀俊認証済み

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水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

報告

補足国土交通省中部整備局の長島ダム報告書によると、9月から11月にかけての放水口における水温は15度くらいから25度くらいです。本日は水難事故調査で中国地方の河川に入水していましたが、水温22度で普通の水着にラッシュガードで数時間の入試調査でも身体が極端に冷えることがありませんでした。  以上のことから、水温が溺水の直接原因にはなりにくいように感じました。一度に2人の事故ですから、それなりに説明のつく理由があるように感じます。 追伸 いわゆるライフジャケットの工業製品としての目標は救命にありますが、目的は浮力補助です。ですから、浮力補助具です。救命は使う場面と使い方に左右されるし、そもそも靴が水に浮かなかった時代の規格であることは念の為申し添えます。

コメンテータープロフィール

斎藤秀俊

水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

ういてまて。救助技術がどんなに優れていても、要救助者が浮いて呼吸を確保できなければ水難からの生還は難しい。要救助側の命を守る考え方が「ういてまて」です。浮き輪を使おうが救命胴衣を着装してようが単純な背浮きであろうが、浮いて呼吸を確保し救助を待てた人が水難事故から生還できます。水難学者であると同時に工学者(材料工学)です。水難事故・偽装事件の解析実績多数。風呂から海まで水や雪氷にまつわる事故・事件、津波大雨災害、船舶事故、工学的要素があればなおさらのこのような話題を実験・現場第一主義に徹し提供していきます。オーサー大賞2021受賞。講演会・取材承ります。連絡先 jimu@uitemate.jp

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