見解小学校の教員は、漢字の書き方からとび箱のとび方まで、ほぼすべての教科を教えています。一日のなかで、空き時間もほとんどなく、授業がずっとつづきます。しかも毎年同じ学年をもつわけではないので、年度ごとに新たなことを教えます。 そしてよく知られているとおり、学校は長時間労働の職場です。授業準備は自分個人の作業なので、もっとも後回しにされます。準備なしで授業に臨むことも日常です。 このような現状を考えると、知識の面で誤っていることに気づかないまま授業をおこなってしまったとしても、なんら不思議ではありません。学校の先生に授業の準備ができる余裕を。教員自身が学べる職場環境の創出へと、私たちは目を向けていかねばならないと思います。
コメンテータープロフィール
学校リスク(校則、スポーツ傷害、組み体操事故、体罰、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担・長時間労働など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。また啓発活動として、教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。消費者庁消費者安全調査委員会専門委員。著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社新書)、『学校ハラスメント』(朝日新聞出版)など。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net
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