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内田良

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名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

報告

補足熱中症事案が起きても、夏季の部活動はなかなか変わりません。 熱中症を回避するもっとも基本的な方法は以前から明らかで、暑いときの練習をやめることです。ただ、一つのチームだけが練習量を減らしたところで、そのチームが試合で負けるだけとの不安が大きくなります。それゆえ負けたくないからと、活動が継続されます。だからこそ、中体連や高体連、高野連、さらにはその競技種目を統括する中央競技団体が積極的に対策を主導する必要があります。現場まかせでは、変わりにくい。個別の現場の判断以上に、大会主催者、競技団体による全体的な対策の推進を期待します。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 石川一郎

    学校改革プロデューサー

    見解これは悩ましい問題ですね。中学校や高校の場合、地区大会から都道府県レベルの大会、そして全国大会が実施…続きを読む

  • 妹尾昌俊

    教育研究家、一般社団法人ライフ&ワーク代表理事

    見解命、健康優先は当然ですが、部活動が大会、コンクールを目指して過熱化しやすい仕組みも変えていく必要があ…続きを読む

コメンテータープロフィール

内田良

名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

学校リスク(校則、スポーツ傷害、組み体操事故、体罰、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担・長時間労働など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。また啓発活動として、教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。消費者庁消費者安全調査委員会専門委員。著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社新書)、『学校ハラスメント』(朝日新聞出版)など。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net

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