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内田良

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名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

報告

補足全員意識があるとのことで、ひとまず安心しました。 詳報を待ちたいと思いますが、現時点で私が関心をもつのは、事故が22日午前10時、つまり平日の授業の時間帯に起きたことです。 マイクロバスを運転していたのは、30代の男性教員で、そこにもう一人の教員と生徒7人が乗車していました。運転者の教員は、正規の業務としてマイクロバスを運転していたことになります。 仮に教科の授業や学校行事で校外に出かけていたのだとすれば、本来は運転手を業者にお願いすべきでしょう。遠足などで大型バスで移動する際、運転手(もバス)も業者に手配することを思い浮かべればよいです。ただ、各校の予算が限られているなか、今回の中学校ではたまたまマイクロバスの運転免許を所有している教員がいたのかもしれません。 直接的な事故原因とは別に、教員がマイクロバスを運転していた(せざるをえなかった)ことについても検証する必要があると思います。

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  • 上西一美

    日本事故防止推進機構理事長/株式会社ディ・クリエイト代表

    見解上り坂での衝突ということですから、アクセルを踏み込んでいた状態で衝突したので、このような重傷者が出る…続きを読む

コメンテータープロフィール

内田良

名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

学校リスク(校則、スポーツ傷害、組み体操事故、体罰、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担・長時間労働など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。また啓発活動として、教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。消費者庁消費者安全調査委員会専門委員。著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社新書)、『学校ハラスメント』(朝日新聞出版)など。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net

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