見解現状では北朝鮮兵士がウクライナ領に侵入する可能性はないと思われますが、ウクライナと国境を接するロシア西部クルスクに配備というのは十分にあり得る話です。露朝の「包括的戦略パートナーシップ条約」第4条には「一方が個別的な国家、または複数の国家から武力侵攻を受けて戦争状態に瀕する場合」に限って、「国連憲章第51条と露朝の法に準じて軍事的及びその他の援助を提供する」ことになっているからです。クルスク州はウクライナに武力侵攻を受けているとの認識の下で北朝鮮はおそらく兵士のクルスク配備を正当化するものと推測されます。
コメンテータープロフィール
東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊