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岡部卓

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新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

報告

補足大規模な「ホームレスの実態に関する全国調査」(生活実態調査、厚生労働省)は、2003、2007、2012、2016、 2021に、また同調査の概数調査は、2003、 2007から毎年実施。実態調査は、施策見直しに必要なデータ収集、また概数調査は施策の効果を継続的に把握することを目的としている。 本記事で述べているようにホームレス数は減少傾向にあるが、高齢化、長期化が進行、その多くが都市部に集中、またホームレスの半数が就労、路上生活に至った理由は、仕事の減少、倒産・失業、病気・けがや高齢により仕事ができなくなった、今後の生活は、「今のままでよい」「アパートに住み、就職して自活したい」等と回答。 就業機会の確保、安定した居住の確保、地域で自立した日常生活が可能となる環境づくり、保健医療の確保、生活に関する相談・支援等総合的な自立支援策の整備等のより一層の推進が求められているといえる。

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  • 今野晴貴

    NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

    見解ホームレスの人たちが「今のままでいい」と回答する背景を考える必要がある。これまでの研究で明らかにされ…続きを読む

コメンテータープロフィール

岡部卓

新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授。貧困・低所得問題を中心として研究・社会的活動を行う。専門は社会保障論、社会福祉論。日本社会事業大学・社会事業学校教員、東京都立大学教授、明治大学教授を経て2024年4月より現職。著書として『生活困窮者自立支援-支援の考え方・制度解説・支援方法』(編 著、中央法規)、『貧困問題とソ ーシャルワーク』(共編、有斐閣)、『生活保護における社会福祉実践』(単著、全社協)等。社会的活動として社会保障審議会委員(厚労省)、神奈川県子ども・若者施策審議会委員、東京都社会福祉協議会理事等

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