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解説ロシアの新型中距離弾道ミサイル「オレシュニク」は低く飛ぶ滑空弾頭ではなく通常弾道で飛行する複数弾頭です。ウクライナ情報機関は1発のミサイルから6個の弾頭が分離してそれぞれが更に6個の子弾を放出する、合計36個となるようです。この方式では飽和攻撃となり、終末段階での迎撃では一部は撃墜できても多くが突破してしまうでしょう。 対応策としては弾道ミサイルが中間段階を飛行する弾頭分離前の状態を撃墜することで、一網打尽にすることです。それには大気圏外つまり宇宙空間で機動する迎撃弾頭を持つ防空システムが必要になります。 今直ぐに用意できる候補はアメリカ製THAAD防空システムとイスラエル製アロー3防空システムです。SM-3大気圏外迎撃ミサイルを扱えるイージスアショアは固定式なのでウクライナの環境では不向きですし建設に時間が掛かり過ぎます。車載移動式イージスアショアも計画されていますがまだ無いです。

コメンテータープロフィール

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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