補足MBDA社製小型空対地ミサイル「スピア3（SPEAR 3）」の電子戦型「スピアEW（SPEAR EW）」です。重量は約100kgとコンパクトなミサイルで、スピア3の射程は公称130km、スピアEWは重い弾頭が無い代わりに燃料タンクが増設され射程が伸びています。 スピアEWは米製の「ADM-160 MALD」と同じような機能を持つスタンド・イン・ジャマー（敵地に乗り込んだ電子妨害）およびデコイ（囮）です。ADM-160は射程900kmあり、重量はスピアEWよりやや重い程度です。なおスピアEWの射程は今のところ未公表です。 ADM-160電子妨害囮弾は既にウクライナで実戦投入されており、ストームシャドウ巡航ミサイルの突入を援護しています。日本への提案でもスピアEWで同様の使い方を想定しているとすれば、JASSM-ER巡航ミサイルやJSM巡航ミサイルとの組み合わせを想定しているのでしょう。
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弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器（ドローン）、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。
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