ウクライナ大統領、防空強化の必要性訴え ロ新型中距離弾対応で
[キーウ 24日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる新型中距離弾道ミサイル発射を受け、欧米の支援国と協力して対応を探っていると明らかにし、ウクライナ国民を守ることができる防空システム構築の必要性を訴えた。 ゼレンスキー氏は23日夜に定例のビデオ演説で、ロシアから発射されたミサイルの残骸の分析調査が進められているとし、「世界には、この種の脅威から身を守ることができる防空システムもある。ここに私たち全員が力を注ぐ必要がある」と強調した。 ロシア軍は21日、ウクライナのドニプロにある軍需企業を標的に新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」を試験的に発射。プーチン大統領は、ウクライナが西側諸国から供与された長射程兵器でロシアを攻撃したことへの報復としてオレシニクを発射し、成功したと語った。 現時点でオレシニクへの対抗手段や迎撃手段は世界に存在しないとも述べた。 ウクライナ軍によると、23日夜にロシアから発射された無人機(ドローン)73機のうち、防空システムで50機を迎撃した。