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解説発射されたのはおそらく6年前に開発凍結されていたロシア軍の新型弾道ミサイルの「RS-26ルベーシュ」です。これはINF条約(中距離核戦力禁止条約)が生きていた頃から始動していた計画なので、条約の射程制限「500~5500km」に触れないように射程6000kmのICBM(大陸間弾道ミサイル)扱いで開発されていますが、事実上のIRBM(中距離弾道ミサイル)です。 つまりICBMを自称しているIRBMと見ればよいでしょう。そういう意味でICBMではないとしているだけで、ICBMと呼ぼうとIRBMと呼ぼうと大差はありません。 ロシアの意図はヨーロッパを射程に収めるミサイルをウクライナに落として見せてNATO諸国を威嚇する目的です。核弾頭ではなく通常弾頭ないし試験用の模擬弾頭だったのはそういう意味が込められています。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 村野将

    米ハドソン研究所研究員

    見解米当局が「ICBMではない」としていることには2通りの解釈ができます。第一に、専門家の多くは今回発射…続きを読む

  • 鶴岡路人

    慶應義塾大学総合政策学部准教授

    解説今回の件は、情報錯綜というよりは、「ICBM」と呼ぶことの意味をめぐる政治・外交上の思惑の錯綜という…続きを読む

コメンテータープロフィール

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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