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報告

解説滑空誘導爆弾の主翼展開の失敗です。味方領内に落下した事故はこれまでもよく報告されてきました。ロシア軍が大量に使用している滑空誘導爆弾化キット「UMPK(滑空補正共通モジュール)」は既存の爆弾に後付けして滑空誘導化するキットですが、驚くほど簡素な作りです。主翼や誘導翼は直線型で翼端を塞ぐ処理すらしていません。航空機用アルミニウム製で塗装も施さず、本体部分は角型断面で空力的な洗練さは全くありません。作りは何もかも安っぽく、戦時量産性が非常に高い仕様になっています。それでも正常に動作すればそこそこの命中精度を発揮して侮れない存在で、特に安く作りやすく量産性が高いゆえに数を多く用意できる点は非常に大きな脅威です。しかし代償として粗製乱造となり作りは荒く、製造ミスも多く発生し、事故も多数発生している有り様となっています。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 岡部芳彦

    神戸学院大学経済学部教授/ウクライナ研究会会長

    補足これは少し前から言われてきたことです。例えば5月12日に、ロシア国防省はベルゴロドの高層ビルがウクラ…続きを読む

  • 服部倫卓

    北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

    見解ロシア軍による攻撃が、自国にも被害を及ぼしているという情報であり、普通であれば、ロシア国民の厭戦気分…続きを読む

コメンテータープロフィール

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。

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