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岡部芳彦

岡部芳彦

認証済み

神戸学院大学経済学部教授/ウクライナ研究会会長

報告

補足これは少し前から言われてきたことです。例えば5月12日に、ロシア国防省はベルゴロドの高層ビルがウクライナのトーチカUミサイルの破片によって破壊されたと発表しました。ただ専門家の分析では、その建物が北東から直撃されウクライナ側の方角の部分は無傷で残っている、つまりロシア側から直撃された可能性が高く、ロシア側の防空ミサイルでウクライナのミサイルが方向を変えた可能性もほぼないという結論づけられました。被害は、コンクリート瓦礫の下から32人を救出し、うち17人が救出され、15人が死亡したと発表されていますが、ロシア軍のミサイル落下による死者ということになります。実は最初にロシア領内への誤爆が確認されたのは2023年4月で、それ以降、ロシア国防省は、ウクライナ軍のミサイルの破片落下、ロシアの防空ミサイルによって方向を変えたウクライナのミサイルが当たったといった虚実の混ざった説明を続けています。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 服部倫卓

    北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

    見解ロシア軍による攻撃が、自国にも被害を及ぼしているという情報であり、普通であれば、ロシア国民の厭戦気分…続きを読む

  • JSF

    JSF

    認証済み

    軍事/生き物ライター

    解説滑空誘導爆弾の主翼展開の失敗です。味方領内に落下した事故はこれまでもよく報告されてきました。ロシア軍…続きを読む

コメンテータープロフィール

岡部芳彦

神戸学院大学経済学部教授/ウクライナ研究会会長

政治・経済・文化などのウクライナ研究、日本・ウクライナ交流史が専門。ウクライナ国立農業科学アカデミー初の外国人会員。日本人とウクライナ人の交流史に関する著書を続けて刊行しているほか、ウクライナの詩集や民話の日本語への翻訳も行っている。ウクライナ内閣名誉章、最高会議章、ウクライナ大統領付属国家行政アカデミー名誉教授などを授与される。ロシアへの留学経験もあり。Yahoo!ニュース 公式コメンテーター「コメンテーターアワード2022」受賞。なお発信内容は個人の見解であり、所属先を代表するものではありません。

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