補足フィリピンの東の台風25号が沖縄県先島諸島に接近して減速する予報となっていますが、予報円が非常に大きな台風の進路予報です。台風25号の後を追うようにマリアナ海域からフィリピンの東へ早い速度で西進している台風24号と影響しあう可能性もあり、予報が難しい台風です。 台風の動きが遅いと、強い風や強い雨の継続時間が長くなって大災害が発生しやすくなります。特に雨については、台風が弱まろうとも、熱帯低気圧などに変わろうとも危険性は変わりません。台風の進路にあたる沖縄では、最新の台風情報に注意し、早めに対策をとることが必要です。
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コメンテータープロフィール
1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2024年9月新刊『防災気象情報等で使われる100の用語』(近代消防社)という本を出版しました。
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