Yahoo!ニュース

野嶋剛

野嶋剛

認証済み

ジャーナリスト/作家/大東文化大学教授

報告

見解台湾から能登半島地震への義援金は民間呼びかけの金額は25億円を超えたが、台湾政府から日本への義援金は6000万円だった。金額を単純比較する意味はないが、日本政府の金額算定も台湾の政府義援金や震災規模などを加味して決められたものだろう。重要なのは民間支援をどのぐらい展開できるかで、東日本大震災のときの台湾の義援金も大半は民間の少額募金だった。その意味で、日本各地で台湾への義援金の動きが広がっているのは心強いことだ。ちなみに蔡英文総統の日本語Xはフォロワーが240万人を超えており、在任中積極的に日本語発信を行ってきた。こういうふうに指導者が直接、重要な相手国に現地の言葉で語りかける手法はパブリックディプロマシーとしても新しく有効な手法で日本も参考にしてほしい。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 門倉貴史

    エコノミスト/経済評論家

    見解台湾総統は謝意を表明しているが、資金協力約100万ドル(約1.5億円)は、過去に日本が台湾から受けた…続きを読む

コメンテータープロフィール

野嶋剛

ジャーナリスト/作家/大東文化大学教授

ジャーナリスト、作家、大東文化大学社会学部教授。1968年生まれ。朝日新聞入社後、政治部、シンガポール支局長、台北支局長、AERA編集部などを経て、2016年4月に独立。中国、台湾、香港や東南アジアの問題を中心に、各メディアで活発な執筆、言論活動を行っている。著書に『ふたつの故宮博物院』『台湾とは何か』『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』『香港とは何か』『蒋介石を救った帝国軍人 台湾軍事顧問団・白団』。最新刊は『新中国論 台湾・香港と習近平体制』。最新刊は12月13日発売の『台湾の本音 台湾を”基礎”から理解する』(平凡社新書)』。

野嶋剛の最近のコメント