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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

見解バイデンは討論会でしくじったと認めているようですが、前回選挙(2020年大統領選挙)までの討論会ならば、多少のしくじりは問題なかったでしょう。9月から11月までという短期のうちに3度の討論会が計画されていたからです。二度目、三度目でリカバリー可能な程度のしくじりであれば構わないというのが、これまでの討論会でした。しかし、今年は次の討論会まで2か月以上あり、一般国民は今回の悪い印象を2か月の間持ち続けることになります。さらに、バイデンはそのしくじりを寝不足や外遊疲れという、大統領としては相応しくないことを言い訳にしており、むしろ傷口を広げています。民主党も頭を抱えているのではないでしょうか。

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  • 飯塚真紀子

    在米ジャーナリスト

    補足バイデン大統領は、討論会での失敗を外遊後の時差ぼけのせいにする発言をしていましたが、同氏が外遊から戻…続きを読む

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門は比較政治・アメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治―ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』(東京大学出版会、2008年)などがある。

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