補足ネタニヤフの演説は「反イラン」の立場を鮮明にするもので、イランによるテロの枢軸が中東の安定を脅かすと強調しました。トランプがエルサレムをイスラエスの首都と承認し、米大使館を同地に移転したことなどを称賛しました。ネタニヤフも共和党と関係を強化したいのでしょう。他方、民主党はイスラエル支持の議員も多くいますが、パレスチナ系のラシダ・タリブをはじめネタニヤフに批判的な議員も多く、党内の分裂が鮮明になりました。 ネタニヤフの米国議会演説は4度目で、英国のチャーチルを上回り、外国指導者として最多になりました。 上院議長を兼務する副大統領は通例ならば議会演説に出席しますが、今回は選挙の遊説を理由に欠席しました。党内での反発が強いこともあり、遊説だという理由にして欠席するのが最善の策だと判断したのでしょう。バイデンとハリスは25日に、トランプは26日にネタニヤフと会談する予定です。
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コメンテータープロフィール
専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。
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