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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

見解二大政党の支持者間の不信がかつてないほどに高まっており、それぞれの党の支持者が他党の勝利を民主政治にとっての危機と捉える状況になっています。各種世論調査では両候補は拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくない状態です。第三の候補に足を引っ張られた方が敗北するとか、一般投票で勝った候補が選挙人数で敗北するとか、投票手続きに関する疑念が裁判所で争われて最終的な勝敗が裁判所の判断によって左右されるなどの事態も想定され、結果に納得のいかない有権者の一部が過激な行動に走る可能性も十分に考えられます。米国の民主政治の在り方が問い直されることになるかもしれません。

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コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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