見解以前、ある俳優さんと話をした時に西田敏行さんの凄みについて伺い、胃の腑にストンと落ちたことがありました。 三船敏郎さんや高倉健さんなどスターは何の役をやっても、存在感がありすぎて役よりもその人が出てくる。なので、何の役をやっても同じように見えると言われたりもする。 もちろんそれは得難い才能で、それこそが素晴らしいスターの証でもあるのだが、西田さんの場合は『存在感』と『何役にでもなれる』という二律背反的要素が見事に溶け合っている。そこが凄いとのことでした。 冴えない会社員からマフィアまで、何をやってもハマるし、味もある。 だからこそ、人それぞれに西田さんの思い出の役があり、老若男女問わず印象に残っているのだろうと思います。 人は二回死ぬ。よく言われることですが、一回は肉体的な死を迎えた時。二回目はその人のこと覚えている人がいなくなる時。 西田さんはまだまだ長生きされるはずです。
コメンテータープロフィール
立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。
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