見解各国が注視するポイントの一つが、記事にもある、イランとイスラエルの直接衝突があるかだ。 しかし、そこには不透明さが漂う。それぞれの後ろ盾があまり乗り気でないからだ。 イランはハマスやヒズボラを支援してきたが、イスラエルと正面からやり合うとするとロシアの支援が欠かせない。ところが、ロシアはウクライナで手一杯で、むしろイランからドローンやミサイルを輸入する立場にある。 要するに手がまわらない。 一方、イスラエルにしてもイランと全面戦争に突っ込むならアメリカの支援は絶対条件だ。 しかし、バイデンにとっても大統領選を目前に、あまりに評判の悪い戦争にこれ以上踏み込むのは国内的にリスクが高い。その上イランとの全面対決は核開発をさらに加速させかねない。 かと言って、どちらも緊張緩和の糸口はないため、偶発的な衝突がきっかけでなし崩し的に緊張が爆発することが考えられる最悪のシナリオといえる。
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コメンテータープロフィール
博士(国際関係)。横浜市立大学、明治学院大学、拓殖大学などで教鞭をとる。アフリカをメインフィールドに、国際情勢を幅広く調査・研究中。最新刊に『終わりなき戦争紛争の100年史』(さくら舎)。その他、『21世紀の中東・アフリカ世界』(芦書房)、『世界の独裁者』(幻冬社)、『イスラム 敵の論理 味方の理由』(さくら舎)、『日本の「水」が危ない』(ベストセラーズ)など。
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