見解「自分が示せるのはメンタル面かなと。日章も能力の高い選手が多いので、いろんな部分で理解力が高いですし、代表の勝利の執着心をチームに還元できたらなというふうに思います」と今月19日のU-19日本代表合宿の際、高岡伶颯選手は最後の高校選手権に向けて意気込みを示していました。その言葉通り、この日の矢板中央戦でも貪欲にゴールを狙う姿勢を強く押し出しましたが、あと一歩、及ばなかった印象です。とはいえ、終了の笛が鳴った瞬間の淡々とした表情を見ると、本人の目はいち早く次のステージに向いているのでしょう。2月には2025年U-20W杯出場権のかかるAFC・U-20アジアカップがありますし、イングランド挑戦もスタートします。目標としている選手はマイケル・オーウェンだと話していましたが、小柄でも最高峰レベルで活躍できるトップ選手になってほしいもの。ここからが本当の勝負。大いに期待したいです。
コメンテータープロフィール
１９６７年長野県松本市生まれ。千葉大学法経学部卒業後、業界紙、夕刊紙記者を経て、９４年からフリーに。日本代表は非公開練習でもせっせと通って選手のコメントを取り、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは94年アメリカ大会から7回連続で現地へ赴いた。近年は他の競技や環境・インフラなどの取材も手掛ける。
