見解メディアの「大谷フィーバー」がすさまじい。どこどこに現れた、打席に何回立った、誰と雑談して笑い合った……これが「一挙手一投足」という言葉の意味だと、辞書に載せたいくらいだ。 このNHKの決定を歓迎する人は多いだろうが、疑問を抱く人もいる。いくら「デビュー戦」といっても、まだオープン戦。この試合に公共放送が水曜の朝5時から生中継するだけの「公益性」があるのかと問われれば、NHK幹部も口をつぐむかもしれない。 しかし彼がこれまでの日本人の枠に収まらない存在感をグローバルな舞台で放っていることは、誰にでも理解できる。だから新天地でのシーズンを迎える大谷について、メディアは今のような報道に終わることなく、そのプレイをしっかりと伝えてほしい。 大谷をまつり上げるだけでなく、悪い部分の分析もきちんとするべきだ。世界クラスの日本人選手の活躍を伝えるには、日本のメディアも世界クラスになる必要がある。
コメンテータープロフィール
メディアやスポーツ、さらにはこの両者の関係を中心テーマとして執筆している。NHK記者、『Newsweek日本版』副編集長を経てフリーランスに。早稲田大学政治経済学部卒、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)メディア学修士。著書に『メディアスポーツ解体』『スポーツニュースは恐い』、訳書にサイモン・クーパーほか『「ジャパン」はなぜ負けるのか──経済学が解明するサッカーの不条理』、コリン・ジョイス『新「ニッポン社会」入門』などがある。
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