見解以前から上位20種は固定的でさほど変わりはなく、記事の通りです。「12345678」や「password」のように覚えやすい文字列とともに、現在でも入力装置はキーボード入力が少なくなく、そのキーボードの配列に依存したパスワードが上位を占めています。入力装置が変われば変化することでしょう。「asdfghjk」はスマホ入力が多数となったことによりランクを下げたのは納得です。ただ一概に記事に上げられている安易なパスワードが大多数を占めているということを鵜呑みにすることはできません。最近では必ずしも認証が必要とは思えない、つまり個人情報の流出や重要なデータを扱わないサービスにおいてもパスワードが要求されます。そのようなパスワードにおいて安易なパスワードをつけることも多いでしょう。利用者にとって機密性の高い重要なサービスに対して必ずしも安易なパスワードをつける傾向が多いとは言い難いのです。
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コメンテータープロフィール
1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工繊大助手、愛媛大助教授を経て、1995年徳島大工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授(~2024年)。近畿大学情報学研究所サイバーセキュリティ部門部門長、客員教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。2024年総務大臣表彰。電子情報通信学会フェロー。
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