見解クラウンを始めて、佐々木さんが変わったかと聞かれた岡崎さんの、「変わったというよりもともとあったものが引き出された」という答えが、非常に印象に残る記事です。 見ているとつい「素」の自分が出てしまう「クラウン」というパフォーマンスを象徴しているとも言えます。また、ダウン症という特性を持つ佐々木さんだから,よりスムーズに「もともと持っていたもの」が引き出された側面もあるかもしれません。 しかしおそらくは、岡崎さんも佐々木さん自身も「ダウン症」であることを必要以上に意識せず、純粋に「クラウンというパフォーマンス」で身を立てることを目指して取り組んでいることで、引き出されているものが多いように思います。 ユニバーサル、バリアフリーとは,本来そういうことではないかと思います。
コメンテータープロフィール
高齢者介護を中心に、認知症ケア、介護現場でのハラスメント、地域づくり等について取材する介護福祉ライター。できるだけ現場に近づき、現場目線からの情報発信をすることがモットー。取材や講演、研修講師としての活動をしつつ、社会福祉士として認知症がある高齢者の成年後見人、公認心理師・臨床心理士として神経内科クリニックの心理士も務める。著書として、『介護職員を利用者・家族によるハラスメントから守る本』(日本法令)、『多職種連携から統合へ向かう地域包括ケア』(メディカ出版)、分担執筆として『医療・介護・福祉の地域ネットワークづくり事例集』(素朴社)など。
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