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宮本聖二

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立教大学 特任教授 / 日本ファクトチェックセンター副編集長

報告

見解積極的に戦争を知ろうというのはどうしてもハードルがあることと思います。観光と戦跡訪問を合わせ、より観光に軸足を置くのもいいと思います。 日本は総力戦を戦いました。日本中に基地や飛行場、軍需工場、施設があり、ほぼすべての都道府県が空襲に遭いました。 戦後79年経っても戦争の名残は各所にあります。 開発や老朽化などで消えていったものも数多くありますが、戦争を記憶するためにと多くの人が残す取り組みをしています。 例えば、広島県竹原市の大久野島はいかがでしょうか。忠海港からフェリーですぐ。瀬戸内に浮かぶ小さな島には数百匹の野生のウサギが戯れています。一方で、中国大陸で使用された毒ガス兵器の生産現場でもありました。当時の建屋や資料館があります。 沖縄・伊江島。日米の激突で6日間で住民の半数がなくなりました。楽園のような美しい島に地獄が出現したことをそこで想像してみる、貴重な体験になると思います。

コメンテータープロフィール

宮本聖二

立教大学 特任教授 / 日本ファクトチェックセンター副編集長

早稲田大学法学部卒業後NHK入社 沖縄放送局で沖縄戦や基地問題のドキュメンタリーなどを制作。アジアセンター、報道局チーフプロデューサーをへて、「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者として番組とデジタルアーカイブを連携させる取り組みで、第37回、39回の放送文化基金賞受賞。その後、Yahoo!ニュースプロデューサーとして全国の戦争体験を収集する「未来に残す戦争の記憶」の制作にあたる。2023年から日本ファクトチェックセンター副編集長として、ファクトチェックとリテラシー教育に取り組む。立教大学大学院 特任教授 デジタルアーカイブ学会理事 及び 地域アーカイブ部会会長

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