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市川衛

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医療の「翻訳家」

報告

補足児童に対する定期健康診断における検査項目は、学校保健安全法施行規則で、身長、体重、栄養状態や眼、歯、耳鼻咽頭などと決められており、そこには当たり前ですが「成熟と成長の異常」などという項目はありません。 いちおう「その他の疾病及び異常の有無」という項目はあるので、そこに基づいて行ったのだと強弁することはできるでしょうが、多くの人が違和感を覚えている通り、正当化は難しいと感じざるを得ません。 そもそも学校保健安全法施行規則そのものが昭和33年に定められたものですので、当時と現在を比較した場合、子どもを取り巻く環境も変わり、心身の発達において優先されるべき点も変わってきています。 改めて今の時代の学校健診は、子どもをなんのリスクから、どう守るために行われているのか、考えるべきだと感じます

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コメンテータープロフィール

(いちかわ・まもる)医療の「翻訳家」/READYFOR(株)基金開発・公共政策責任者/(社)メディカルジャーナリズム勉強会代表/広島大学医学部客員准教授。00年東京大学医学部卒業後、NHK入局。医療・福祉・健康分野をメインに世界各地で取材を行う。16年スタンフォード大学客員研究員。19年Yahoo!ニュース個人オーサーアワード特別賞。21年よりREADYFOR(株)で新型コロナ対策・社会貢献活動の支援などに関わる。主な作品としてNHKスペシャル「睡眠負債が危ない」「医療ビッグデータ」(テレビ番組)、「教養としての健康情報」(書籍)など。

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