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前田恒彦

前田恒彦認証済み

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元特捜部主任検事

報告

解説10月11日の午後8時半頃にリュックを背負ってひとりで歩く姿が南海和歌山市駅近辺の防犯カメラに記録されている一方、そこから約500m離れた紀の川の河川敷にあるトイレで翌12日にパスポートや生活用品が、近くの北島橋の歩道で携帯電話が発見されたことになります。 衣服は未発見であり、財布をズボンのポケットに入れ、リュックを背負ったまま川に落ちた可能性も考えられますが、気になるのはパスポートや生活用品、携帯電話などが発見された状況です。 無造作にトイレのゴミ箱などに捨てられていたり、携帯電話が破壊されたりしていれば、何らかの事件に巻き込まれた可能性が高まります。 そこまで自ら歩いて移動したのか、誰かに連れて行かれたのか、警察はまだ報じられていない防犯カメラ映像のリレー捜査などにより、男性の足取りの解明を進めていることでしょう。一刻も早く無事に発見されることを祈ります。

コメンテータープロフィール

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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