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前田恒彦

前田恒彦認証済み

認証済み

元特捜部主任検事

報告

解説偽物を本物と偽って販売していれば、詐欺罪が成立します。過去にも「嵐」「NEWS」「GReeeeN」のメンバーや、さくらももこ氏の偽サインが販売され、詐欺罪で立件されて有罪になっています。希少価値が高い著名人の名前がよく使われます。 偽物を偽物と明かして販売してもアウトです。刑法には「行使の目的で、他人の…署名を偽造した者は、3年以下の懲役に処する」「他人の…署名を不正に使用し…偽造した…署名を使用した者も…同様とする」と規定されており、本人のサインを勝手に書き、販売すれば、それだけでこれらの罪に問われます。真正な署名に対する社会的信用を保護するためです。 鳥山明氏の場合、2021年にも「DRAGON BALL」の孫悟空のイラストを添えた偽サインがフリマアプリに8万5千円で出品され、話題となりました。手書きのロゴが「DRAbon BALL」となっており、偽物にしては出来が悪いものでした。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 篠原修司

    ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

    補足偽サイン色紙はひと目見て偽物とわかるものもあれば、一見すると本物にしか見えないものもあり、素人では判…続きを読む

コメンテータープロフィール

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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