解説当初は「女子中学生(13)『男に切られた』との通報 すれ違いざまに刃物のようなもので衣服を切りつけられたか」という記事だったものの、女子中学生の嘘だったと分かり、内容が大幅に改訂されています。 虚構の犯罪事実を警察官ら公務員に申し出た場合、軽犯罪法違反が成立します。嘘を真実だと信じた警察官が実際に捜査にあたれば、警察の人員が割かれ、必要な対応に支障が出るので、より重い刑法の偽計業務妨害罪に問われます。 「ハイパーゲーム」と称し、スリルを味わうために友人に嘘の110番通報をさせた上でパトカーを呼び、その場から逃げるといった悪質なイタズラをしていた福岡の高校生が偽計業務妨害罪で逮捕された例もあります。 ただし、今回のケースでも少年法が適用されるので、家裁送致の上で刑罰ではなく保護処分が妥当か否かが検討されることになります。動機や背景、生活状況、人間関係などの解明がポイントとなるでしょう。
コメンテータープロフィール
1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。
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