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小崎恭弘

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大阪教育大学教授/元附属小学校長/ファザーリングジャパン顧問

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解説「数日だったら大丈夫だと思った」この発言の真意を疑います。 10歳未満の小学生なので1,2年生でしょう。ようやく自分の身の回りのことはできるようにはなってきていますが、生活を全て一人で賄うことはできません。食事はもとより、北海道ということで、適切な暖房器具の使用や自身の体調管理なども含めて、まだまだ保護者の適切な関わりや保護が必要です。 このような育児放任の児童虐待を「ネグレクト」と言います。このほかにも適切な医療を受けさせない、最低限の清潔やケアを行わないなども含まれます。身体的な虐待と違い、目に見えにくいことや、児童本人もこれが虐待であると気づきにくいなど、発見が難しい面があります。 今回命に別状がなかったのは幸いですが、今後この親子がどのように暮らしいてくのか、その点が大きな課題となります。発見から防止、そして解決の道程はとても険しいものだと感じます。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 碓井真史

    社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

    見解小学生低学年の子を家に放置。非常識ですし、違法でしょう。多分大丈夫と思っても、それでも心配するのが普…続きを読む

コメンテータープロフィール

小崎恭弘

大阪教育大学教授/元附属小学校長/ファザーリングジャパン顧問

大阪教育大学健康安全教育系教育学部教員養成課程家政教育部門 (保育学) 教授。元大阪教育大学附属天王寺小学校長。2009年関西学院大学大学院人間福祉研究科後期博士課程満期退学。西宮市市役所初の男性保母として採用・市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」三人の男の子それぞれに育児休暇を取得。それらの体験を持ちに「父親の育児支援」研究を始める。東京大学発達保育実践政策学センター研究員。NPOファザーリングジャパン顧問。各自治体の委員を務める。

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