保育施設の男がまたも男児にわいせつ…日本版”DBS”は繰り返される卑劣犯行の切り札となるか!?
スマートフォンに男児の局部の画像を複数保存
保育施設のトイレで4歳の男の子にわいせつな行為をしたとして不同意わいせつの罪に問われた古川祐基被告(38=逮捕時)の初公判が12月13日、東京地裁で開かれた。 【長田被告の素顔】誕生祝いでカメラに向かってケーキを持って笑顔を見せる長田被告 上下グレーのスウェットにマスクを着用して出廷した小太りの男は、満席の傍聴席を見ても動揺する様子はなく、無表情のまま席に着いた。逮捕時は短髪だったが、反省を示すためか坊主頭になっていた。 起訴状によると、古川被告は’24年8月、保育補助職員として勤めていた文京区の保育施設のトイレで施設に通っていた4歳の男の子の肛門を直接手で触ったという。起訴内容について古川被告は小さな声で「間違いないです」と認めた。 検察が読み上げた冒頭陳述によれば、古川被告は男児の臀部、肛門、排泄に性的興奮を覚えるようになり、自身のスマートフォンに男児の臀部の画像などを保存していたという。男児が母親に被害を申告したことで事件が発覚した。 「当初、古川被告は『まったく身に覚えがありません』と容疑を否認していました。しかし、彼のスマートフォンの中には男児の臀部の画像などが複数保存されていました」(全国紙司法担当記者) ◆日本版“DBS”の効果は? 近年、教育現場における子供たちの性被害が増加傾向にある。 11月14日にも、東京地裁で元保育士の男による性加害の裁判が行われた。長田凪巧被告(27)は勤務していた2ヵ所の保育園で合計7人の園児に性的暴行を加え、うち3人の園児に対してその姿態を撮影したとして、不同意性交等や児童ポルノ禁止法違反など5つの罪に問われ、懲役14年の実刑判決が下されている。 事態を重く見て、国も動き始めた。’24年6月には安全確保を目的として、子供に接する仕事に就く人物に対して、犯罪歴を照会することを義務付ける日本版DBS(前歴開示および前歴者就業制限機構)を創設する新法が参議院本会議で可決。’26年度中の施行が予定されている。 「性犯罪者は“捕まりたくないからやらない”ではなく、“捕まってもいいからやりたい”という心理に陥りやすい。教育現場で起こる性犯罪の多くが初犯といわれています。日本版DBSは一定の効果を期待できると思います」(性犯罪に詳しいジャーナリスト) 教育現場は、本来ならば子供たちを最も守らなければならない場所である。絶対に犯罪を起こさせない方法を、早急に考えなければならない。
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