提言ビデオテープの寿命は20年と言われていますが、製品の品質、保管状態などによって少なくない違いが生じます。あくまでも目安と考えましょう。寿命を長くするためには、冷暗所(日光が当たらず人間が快適な室温程度)で低湿を心掛け、結露など水分に注意すると良いでしょう。 一方で、テープの品質劣化を抑えられたとしても、再生する装置が故障などで少なくなり、今後は修理も困難になるはずです。記事のように、大切な映像は、ダビングサービスが利用できるうちに複製を作っておくのが良いでしょう。但し、複製したデジタルデータも永久ではありません。アナログ方式に比べ、誤操作や欠陥により、完全に消失するリスクもあるので、定期的に複数のコピーを作っておくと安心でしょう。
コメンテータープロフィール
AV機器メーカーで商品企画職を務めた後、米シリコンバレーのマルチメディア向け半導体ベンチャー企業を経て独立。オーディオ・ビジュアル評論家として専門誌などで執筆活動を行うほか、エレクトロニクス 技術トレンドに精通し生活家電を含むホームエレクトロニクス、ネットワーク家電、スマート家電の評価、製品の選び方、賢い使い方、および未来予想をメディアを通じて発信中。NHKほかテレビ出演も多数。ビジュアルグランプリ(VGP)審査副委員長/米ISF認証ビデオエンジニア/米THX認証ホームシアターデザイナー/一般財団法人家電製品協会認定家電製品総合アドバイザー/甲種防火管理者
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