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木村好珠

木村好珠認証済み

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精神科医/産業医/スポーツメンタルアドバイザー

報告

見解これは一理ある一方で、見直すべき視点は他にもある。産業医をしていると「仕事が多くて辛いから転職したい」もあれば、反対に「色々学びたいのに就業時間で制限されるから、他に行く」という人もいる。ライフワークバランス=就業時間少なくするではなく、個々がどちらを選択するのもありという制度が必要だし、それに加えてどちらが正しいではない、選んだ結果を非難しない社風も重要だ。また、日数が減ったのに、仕事量は変わらず逆に辛くなったという事案は残業基準が厳しくなった時にも起こったので、仕事量も週4日で行える量にする必要がある。 更に言えば、個々の努力についての評価も忘れてはならない。例えばゴールキーパーがシュートセーブに加えて、ロングボールをけって攻撃にも参加できたら、その人の評価は上がるわけで、その努力をした人としない人を同じ評価にしてしまっては、皆努力したくなくなる。 制度だけが先走りしても意味がない。

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    NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

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    エコノミスト/経済評論家

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コメンテータープロフィール

木村好珠

精神科医/産業医/スポーツメンタルアドバイザー

東邦大学医学部卒業。大学在学中に準ミス日本に輝いたことをきっかけにタレント業と平行しながら医師免許を取得。現在は、精神科医としてクリニックに勤務する傍ら、産業医として多くの企業の健康づくりに携わる。また、スポーツメンタルアドバイザーとして、トップアスリートに向けたアドバイスも行っている。

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