見解産業医として面談をしていると、"普通"の感覚が世代によってかなり違いがあるのを感じます。その一つがスマートフォン、そしてSNSの使い方です。現代では、どんな時でもスマホが欠かせず、SNSでの情報発信力は仕事においてもプライベートにおいても、非常に重要な存在です。昔は自ら発信できる場は少なかったですが、今は自分で発信、アピールできます。どんな場所・場面でもスマートフォンを使うことが当たり前になっている若い世代の頭の中は常に"SNSのネタ"を探しており、それが生活の中心となっている人もかなり多くいます。 自ら発信する意欲は素敵なことだと思います。しかし、目の前の人の存在をおざなりにしてしまったり、ルールに反することは良いこととは言えないでしょう。さらに、SNSに没頭しすぎることはスマホ依存になる可能性もあります。どちらが正しい訳でもないので、双方が納得いく環境の見直しが必要です。
コメンテータープロフィール
東邦大学医学部卒業。大学在学中に準ミス日本に輝いたことをきっかけにタレント業と平行しながら医師免許を取得。現在は、精神科医としてクリニックに勤務する傍ら、産業医として多くの企業の健康づくりに携わる。また、スポーツメンタルアドバイザーとして、トップアスリートに向けたアドバイスも行っている。