見解入試には公平公正であることが求められています。 記事にあるような、寄付金の有無によって合否が判断されていることが事実だとしたら、これは事務次官通知(寄付金の収受禁止)に抵触します。 東京女子医科大学は理事長の元側近に対しての給与不正支出疑惑、教員の採用・昇格に際しての同窓会への寄付疑惑など、不祥事が相次いでいます。 今回の不正入試疑惑も事実だったとしたら、相当重い処分が検討されることになるでしょう。 東京女子医科大学はガバナンスの欠如だけでなく、経営難も問題となっています。様々な疑惑から私学助成金カットなどの処分が出た場合、経営難はさらに深刻なものとなります。 資金が潤沢な総合大学などが買収に乗り出す事態も考えられます。
コメンテータープロフィール
1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。