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石渡嶺司

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大学ジャーナリスト

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東京藝術大学は美術系大学としては国内トップの国立大学・名門校です。 その名門校ですら、建物が老朽化し、事故が起きるほど、現在の国立大学は予算不足に悩まされています。 国立大学は2004年の法人化以降、交付金を減額され、外部資金獲得が必要となりました。 その一つが、大学の研究成果の商品・製品化や記事中にある学生の作品販売などです。 しかし、建物の改築費などは少なく見ても数億円単位の話であり、藝大アートプラザの売り上げ(3400万円)では到底、足りません。 今後は、上野駅から徒歩圏内、という立地を活かして、キャンパスの一部を売却、あるいはビルキャンパスにして、一部をテナントとして貸し、不動産収入を得る、などの手法が検討されるでしょう。 個人的には、あのキャンパスの雰囲気は今のまま、残してほしいとは思います。 しかし、大学の予算不足が現状維持を許すかどうか、予断を許さないところまで来ています。

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コメンテータープロフィール

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。

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