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石渡嶺司

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大学ジャーナリスト

報告

見解専門職大学は専門学校と大学のいいとこ取りとして注目されていました。 しかし、大学との違いが分かりづらいこと、実務家教員を大学以上にそろえなければならないことなどから、開校数はそれほど伸びませんでした。2024年現在、公立3校、私立17校の合計20校にとどまっています。 しかも、2024年時点で入学定員充足率が超過したのは20校中6校しかありません。そのうえ、私立大学だと募集停止の可能性が高くなる60%未満が10校ありました(情報非公表の3校含む)。 電動モビリティシステム専門職大学は定員40人のところ、2023年が3人、2024年が2人しか入学しませんでした。教職員数の方がはるかに多いわけでこれでは安定した経営は望めません。 敗因は自動車関連の専門職大学が大手自動車メーカーの工場のそばなどではなく、山間部にある点です。 今後も立地の悪い、あるいは不人気な専門職大学は淘汰されていくでしょう。

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  • 江口晋太朗

    編集者/リサーチャー/プロデューサー

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コメンテータープロフィール

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。

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