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石井万寿美

石井万寿美

認証済み

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

報告

解説記事によりますと、百瀬被告は自宅にいたフレンチブルドッグ4匹とパグ1匹を自分の持ち物である犬なので帝王切開しても罪にならないと思ったとあります。そして、百瀬被告は麻酔をかけず鎮静剤であるドミトールで手術していました。 動物愛護の観点から考えるとこの行為は虐待になるのは当然です。自分の犬でも動物愛護法より、ネグレクトや虐待があれば罪になる可能性があります。 ドミトールは鎮痛剤ですが、1時間から2時間しか効果がありません。あくまでも鎮痛で麻酔ではないのです。獣医師でもない人が、1時間少しで皮膚切除から縫合までできるのでしょうか。帝王切開した犬は、麻酔ではないので痛みを感じています。そのうえ、獣医師でもない人が手術すると、犬は感染症になりひどい場合は命にかかわります。 百瀬被告は自宅の犬を命があるものと考えているのでしょうか。子犬を産む機械と考えているようで愛情を持って育てほしいかったです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 田村勇人

    弁護士(フラクタル法律事務所代表)

    補足動物愛護法44条1項が記事中の殺傷の罪で5年以下の懲役又は500万円以下の罰金刑です。2項が記事中の…続きを読む

コメンテータープロフィール

石井万寿美

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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